赤レンガ図書館2~本好きを連れて行ってみた結果すごいことになった~

※題名は敬愛するはとのすさんに捧げます。

(こちらの記事は他ブログより再掲しています)

赤レンガ図書館に、ライターである小生の友達二人を連れて行った。書店員T氏と出版社社員M氏という、自他ともに認める読書通だ。

そして友達2人には、図書館の本の中から、個人的に気になる本を2冊選んでもらうことに。十条在住ライターの田仲さんがその本を借りたあと、外のスペースでチョイスした本についてお話しをうかがった。

小生(以下、猫):いやどうも、お疲れさまでした。どうでした?

T氏:すごく充実した時間を過ごせました。

猫:ですよね。結構いろいろそろってたよね。

M氏:すごかった! 電話帳とかも過去のやつが全部あって、ビックリしたよ。あと新聞の量もすごかった。法律関連の資料も大量にあったし。

猫:資料系はすごっかたよね。

T氏:僕はほとんど歴史のコーナーにしかいなかったんですけど、自分の探している本が見つかったんで楽しめました。

猫:例えばどんな本を?

T氏:そうですねえ、絶版の文庫本とか。そりゃまあ図書館ですからね、よくある話なんですけど。自分じゃ買わないけど、図書館にあったからちょっと読んでみようかという、そういった資料的な本を通覧できていいですね。買うと高い本ばかりだからね…。興味をそそられる本が気軽に手に取れるのは、やっぱり何より嬉しいです。

猫:文学の方はどうでした?

T氏:文学の方はパッとしか見られなかったんですけど、評論にしても各国の文学にしても、結構そろってましたよね。中央図書館というだけあって、さすがだね。

猫:調べ物には事欠かなそうだよね。

M氏:学生さんの部屋とかさ、分けてたでしょ? あと、個人的に研究をする方のための一人部屋みたいなスペースもあって、そのあたりの住み分けがすごいなと。

猫:ユーザー目線に立った便利な工夫がたくさんみられたね。では、お二人が選んだ2冊を教えて下さい。

T氏:まずこれです、『伝説のアメリカン・ヒーロー』。ここ数年ずっとアメリカに関して調べているんです。アメリカの音楽も大好きだし。例えばこの本の中だと、ビリー・ザ・キッドとボブディランの話しだとか。またはジェシー・ジェイムズの銀行強盗第一号の話が、どういうふうに伝説になっていったかとか。そういう話をこの本の著者がね、軽快な語り口で紹介してるんです。

猫:この本、ちょっと見ると音楽の話もあればインディアンの話もあって、幅広いですね。

T氏:著者が文化人類学者ですからね。ジェロニモなんかも書かれていたり、はたまた小泉八雲ことラフカディオ・ハーンのことなんかも網羅されてて、幅広いですね。

T氏:あとはこれ。最近 “漂流” というキーワードも気になっていて、日本の漂流といえばジョン万次郎。そこでこの『近代日本と小笠原諸島』を手に取りました。この本は面白そうだなあ。でも5千円もしますんで、これを買うとなるとリスキー…。いや、5千円の本を買うのは一大決心が必要だからね。

猫:飲みに行くとすぐ無くなるんだけどね。

T氏:ははは。この本は著者の卒業論文でして…。

猫:え? この本って卒論なの?

T氏:卒論プラスアルファですね。移動民、移住民における島々の占領経験と労働、生活の変容…。

猫:なんだか難しそうだね。でも歴史好きなら垂涎の本なんだってことは分かりました。ありがとうございます! じゃあM氏はいかがでしょう。

M氏:私はこう見えて文学少女なんですよ。わりと徹底していて、基本的には文学しか読まない(笑)。ここ数年は南米に注目していて、最初はガルシア・マルケスから入ったんですが、そこで衝撃を受けたんですよ。もう、これはイッちゃってるなと。作品中には人の名前もたくさん出てくるし、装丁自体もすでにめちゃくちゃ。それでも最後まで読ませるすごい力があるんです。で、次に注目したのがこの人、バルガス・リョサ。この人はえーっと…。

T氏:ノーベル賞作家だよね。

M氏:そうなんですよ。それで3年ぐらいまえに、この本が出たんです。リョサを読んだ友だちも「面白い」って言ってて、読まなきゃとは思っていたんですよ。そこで、「まさかあるかな」と思って探したら本当にあったから嬉しくて! 文庫でちゃんとあるのがいいですね。本屋さんにはあるんだろうけど、図書館に必ずあるとは限らないんですよ。新刊に近い文庫は、大きい図書館にしか入らない。私がよく利用する町の図書館にはないんです。こういうのがある大きな図書館はいいですね。近くにある人がうらやましい…。

猫:文学もいろいろなコーナーがあって、多岐に渡ってそろっていました。書架の高さも低めに工夫されていて、広く開放感のある空間を演出しているだけじゃなく、子どもや車いすの方でも本が手に取りやすいようになっているんだね。何より明るい雰囲気がいいなあ。

と、話は尽きることなく夕方まで読書マニア談義は続くのであった――。そんな筋金入りの本好きも大興奮の赤レンガ図書館。お気に入りの1冊を探しに出かけてみるのもいいかもしれない。

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