赤レンガ図書館1~赤レンガと北区の部屋~

(こちらの記事は他ブログより再掲しています)

『赤レンガ倉庫』といえば、港町横浜のおしゃれな観光スポットというイメージが先行するかもしれない。しかし、実は北区にも有名な『赤レンガ倉庫』があるのだった。

それは、北区の中央図書館。十条の駅からはちょっぴり歩くのだけれど、緑多き公園に隣接する瀟洒なたたずまいの図書館だ。この図書館を訪れたのは、春初々しい啓蟄の候。ブログに書こう書こうと思っていたら、季節はすでにもう夏。4ヶ月近くも経ちながら、未だまとめ中という驚異の遅筆っぷりなれど、本編は仕上がりを待つとして今回はその一端をご紹介…。

こちらの中央図書館は、歴史ある赤レンガ倉庫の建物を活かし、新築部分も含め近代的に改築した施設。北区のサイトには、「赤レンガ倉庫(旧陸上自衛隊十条駐屯地275号棟)は、1919年に建設されたもので、北区の近代産業の歴史や当時の建築技術を知ることができます」とあった。確かに、外壁のレンガをちょっと見るだけでも、その歴史の片鱗を感じることができる。

図書館の床には、当時の建物に使われていたレンガが展示されていた。そういえば横浜の赤レンガ倉庫にも、床をガラス張りにした展示があったような…。こういうお洒落な展示は、赤レンガ倉庫の標準仕様なのか? と思いつつ奥に進むと、「北区の部屋」なるスペースを発見。

一階の一番奥、しかも端っこ。“ 謎の小部屋 ”といった雰囲気がたまらなく興味をそそる「北区の部屋」。一歩足を踏み入れると、そこは入り口からいきなり地域に関する本がずらりと並び、壁には古い地図や写真が所せましと展示されている地域資料室だった。蔵書をよく見れば、古文書のようなものまである…。ほかにも古地図や新聞スクラップ記事なども所蔵しているというからすごい。これは北区フリークのみならず、江戸・東京の歴史に興味がある方ならばたまらない空間だろう。

小生が気になった本はこれ。当時より世界有数の巨大都市だった江戸とパリを、外国人の視点から比較している。パラパラとページをめくってイラストを見ているだけでも面白い。

図書館には、当時の建物の柱や鉄骨を愛でながらコーヒーブレイクが楽しめるカフェも併設されている。読書とランチを満喫しつつ、北区や江戸東京の歴史を紐解いてみるのもいいかもしれない。

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