【竹島書店】まちの本屋さんは必要、俺的には。

私は20代の頃、フリーライターとは名ばかりで、多種多様なアルバイトで生計を立てていた。その中でも最も長く勤めていたのは「本屋さん」である。「本屋さんでアルバイトをしたい」そんな会話を高校生の頃によくしていた。まあ文系をこじらせていたような仲間であったことは確かだが、本屋さんは憧れの職業だったのだ。結局7年にも渡り、数件の書店でアルバイトを続けることになったのだ。

筆者は本屋さんの無い街に暮らしたことがない。知的欲求が満たされる場所…というと格好良すぎる…用があるからではなく、用が無いならまずは行く場所なのだ。なので筆者が十条に住んでいた時に良かったことのひとつは、この『竹島書店』があったこと。

以前は別の場所だったようだが、今は十条銀座の中ほど、十条駅からはおよそ200メートルほどに店を構えている。人の往来があるど真ん中。アーケードの中というのは、雨の日の荷物(書籍)搬入でも濡れなくて便利そうだ。いいなあ…とか、つい元書店員視線で考えてしまった。

書店の中というのは、書籍のタイトルからコピーまで“情報”である。それを撮影するのはいわゆる「デジタル万引き」にも当たるだろうから、特に個人ブログで撮影をお願いするのは難しい…。なのでほぼ文章で伝えようと思う。

まずはレジ。店員も複数入れる、非常に使いやすそうな大きさ。レジ狭いと色々面倒なんだよね…。あとレジが狭いと書店員のストレス値も高く、接客にも悪影響でますよマジで。(あくまで個人調べ)ここは目当ての本を聞いて無かったら、「すぐ注文しますよ!」と明るくグイグイ来る感じで良い意味で驚いた。(マニュアルもあるでしょうが)また向かいあった本棚を両方人が見ていても、その間を通れる。これは当たり前のようでも、小さな本屋さんでは難しい…レジや通路を広くするくらいなら、一冊でも多く本を陳列したくなるもの。(個人の意見です)

うーん駅ビルや路面店の書店ほどではないにしろ、売り場面積も含めて余裕があるつくりの書店だ。羨ましい…と再び書店員目線で考えた。もちろん広いお店は客としても嬉しい。本はタイトルなど、文字を読んで捜し選ぶわけで、ゆったりできるだけで、そのお店に行く気になるというもの。

さてこれは竹島書店のフリーペーパー。今時、完全手描きっていうのがいいですよね。筆者のような、本屋さんに来る人は、いくらキレイでもデジタルなちらしは手に取らないような気がする…。こういうの作っている書店は、書店員たちの労働意欲が高いのでは!楽しく働けているのでは!と妄想してしまった!(※このペーパーは2013年時にあったものです)

多くの雑誌はコンビニで買え、情報はほぼWEBで得られ、購入すら簡単。電子書籍もついに本格化。携帯カメラで本を撮影するデジタル万引きなども横行する、そんな時代。でも今はSNSなどで書店員どうしのコミニュティなどがつくられ、定期的に飲み会なども開かれているそうだ。

儲けが少ないのに人件費は構造的な問題、売り上げは落ちている、書店が減少してきていることも聞いている。けれど本好きのみならず、情報を手軽に得られる場所としての本屋は、やはり必要だと思うのだ。ちなみにJスタンプ取扱い店なので、日常的に本や雑誌を購入する人なら、あっという間にどっさりたまりますので。

※本エントリ内容は2013年時の情報です。

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