惣菜天国十条~今日はどのチキンカツにしようかな?

十条は、庶民の味方であるお総菜屋さんがたくさんある街です。

「これだけたくさんのお店がしのぎを削っているんだから、同じ“あげもの”でもそれぞれ個性があるのでは?」

素朴な疑問から、この『あげもの大全シリーズ』がはじまりました。十条にあるお総菜屋さんやお肉屋さんのいろんなあげものをひとつひとつ全て味わって、百科事典のように(!?)、展示してみようという企画です。

【説明】
〈1〉十条銀座界隈のお惣菜屋さん、お肉屋さんを巡り、それぞれのお店でチキンカツを注文。
〈2〉ひとつひとつの大きさや食感、味などをチェックしつつ、あとはひたすら食べるのみ!
〈3〉あげものの大きさや形には個体差があります。ショーケースの中には、さまざまなフォルムのチキンカツ達がスタンバイしています。
〈4〉風味、材料、大きさなどの判断は、あくまでも主観に基づいた個人的な感想です。チキンカツの味を客観的に評価するものではありません。とはいえ、ハッキリ言って全部おいしかったです。
〈5〉各ページに表示されている価格は、取材日当時のものです。価格は変動する場合があります。
〈6〉ここでご紹介したチキンカツが、十条で売っているのすべてのチキンカツではありません。「え~、あそこの食べないなんてモグリじゃん」「ウチのチキンカツ食べてから語りんしゃい!」など、ご意見がございましたらコメントをいただけると幸いです。なるはやで食べにいきます!

あい菜家〈1枚 140円〉
“十条のビッグチキンカツ”といえば、地元の人がまず名前をあげるのが、あい菜家の「チキンカツ(中)」だろう。真ん中で2つに切ったとしても、その半分ですら「食べきれるか…」と躊躇してしまうほど。一人暮らしの夕飯のおかずにするには少々勇気がいる大きさだ。下味がしっかりとつき、ザクザクした衣の歯ごたえが「あげものを食べている感」を大いに盛り上げてくれる。


東京都北区十条仲原1-8-1

ミートデリカ塩屋〈1枚 158円〉
今回のチキンカツシリーズの中でも、鶏肉の厚みにもっとも驚かされたのが塩家のチキンカツ。我々が買った日がたまたまそうなのか、いつもそうなのかは不明だが、ともかく試食したものは、“カツ”というより“アメリカのステーキ”のようにぶ厚さがあった。食いつくと鶏肉の味が口の中にストレートに広がり、肉汁がにじみ出てジューシーだ。ふわっとした衣も好感度大。


東京都北区上十条2-30-5

やおみつ〈1枚 90円〉
その名の通り、十条銀座の八百屋さんに併設されている揚げ物コーナー。パン粉の存在感が際立ち、サクッとあっさりした味わいが心地よい軽やかなチキンカツだ。一人暮らしの食卓でも、調度よくお腹を満たしてくれるほどよいボリューム感。それでいて「チキン食った!」という満足感も味わえるバランスがいい。しかも1枚90円と、この日の取材店の中で最安値を記録。おかずにもビールのお友にも、気軽に買って帰れる値段設定がうれしい。


東京都北区十条仲原1-28-13

鳥富士〈1枚 115円〉
私は最初十条に引っ越してきたとき、ある鳥専門の惣菜店のチキンカツに度肝を抜かれたわけなのだが、家族はこの店を知らなかった。上十条2丁目から最も遠い富士見銀座の、それもイチバン端に位置する鳥富士のチキンカツは、しっかり厚みのある胸肉に薄く繊細にパン粉がまぶしてある。脂っこさも油っこさも無くさっぱりした味わいだった。しかも冷めてもキツさは皆無。「これおいしいのは、油も肉も新しいからじゃない?」とは家族の弁。取材後再び買いに行く機会があったのだけれど、夕方残っていた最後の1枚を買うと、豚肉とオニオンの串揚げをオマケでつけてくれた。スーパーでは味わえないサービスでファンになったことも含めて、今後我が家でチキンカツを食べる時は鳥富士一択になりそうだ。


東京都北区十条仲原2丁目7−6

※個人店は不定期に休んでいることもあります。
※過去に別ブログで書いたものを再掲しています。

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